令和5年度第38回海洋化学学術賞

令和5年度第38回海洋化学学術賞は,令和5年4月22日(土)京都大学楽友会館にて,中口譲氏に授与されました.

中口 譲氏


所属・職:近畿大学理工学部・教授

略歴:
1982年3月 近畿大学理工学部卒業
1984年3月 近畿大学大学院化学研究科博士前期課程修了
1986年3月 近畿大学大学院化学研究科博士後期課程中退
1986年4月 近畿大学理工学部助手
1996年4月 近畿大学理工学部講師
2002年4月 近畿大学理工学部助教授
2007年4月 近畿大学理工学部准教授
2011年4月 近畿大学理工学部教授,現在に至る

受賞題目:微量必須元素に関する生物地球化学的研究

推薦理由:
中口氏の研究は(1)海水など天然水中のセレンのスペシエーション手法の開発,(2)開発手法によるセレンの海洋化学研究への適用,(3)海水中の生物活性微量金属の化学量論に代表される.中口氏は教育等の負担が大きく研究には不利な私立大学に長年勤務しながら日本の海洋化学に貢献してきた.白鳳丸,白嶺丸,淡青丸,望星丸,豊潮丸,創元丸等の研究航海に参加し,栄養塩分析などを担当した.さらに関連分野の基盤を支える多数の人材を育ててきた.よって中口氏は海洋化学学術賞にふさわしいと確信し,ここに推薦する.